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平次郎臓図 (財)日本医学文化保存会所蔵

天明3年(1783)、京都伏見における解剖記録。指導したのは、杉田玄白の弟子で関西における蘭学発展の基を築いた小石元俊。本資料は模写本であるが、原画は、吉村蘭洲によって描かれた。吉村は、西本願寺の絵師。円山応挙とは机を並べて画家修行をした間柄で、円山派の影響を受けたその写生技量は秀逸である。なお、写真やビデオのないこの時代、絵師たちの果たす役割が甚大であったことはいうまでもない。とりわけ、写実を旨とする円山派の絵師たちは、日本における解剖学発展に大きく貢献した。