
| ◆趣旨 江戸時代も末の天保3年(1832)、日本で初めて雪の自然科学書が刊行されました。『雪華図説』と名付けられたその本の著者は、古河藩主土井利位(どいとしつら 1789〜1848)。雪の効能14カ条と、雪の結晶86種の観察図鑑として誕生したものです。のちに刊行する続編(1840年刊)とともに、顯微鏡を用いたこの観察記録は、江戸時代、日本人の科学成果のひとつとして高く評価されています。 また、雪の結晶=「雪華」は、科学的成果として評価されるばかりではなく、さまざまな文物への文様としても大いにもてはやされ、江戸の庶民のあいだに、「大炊模様」として流行するまでになりました。科学する殿さま利位の美への欲求なくして、この傑作が生まれることはなかったでしょう。 本展では、日本の近代自然科学の礎となった土井利位と『雪華図説』を紹介しながら、あわせて「花」にたとえられた雪の結晶が、美術工芸品から日常品に至るまで、意匠を凝らして受容されて行く過程を明らかにするものです テーマ展開催ー1月5日〜3月2日 |
◆おもな展示品 |
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| ●「土井利位画像」(写真パネル)/原品=正定寺蔵 |
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| ●土井利位
著「雪華図説」/天保3年(1832)刊 |
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| ●土井利位 著「続雪華図説」/天保11年(1840)刊 | |
| ●「雪華模様肩衣袴」/江戸後期 |
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| ●「雪華模様を散らした袷」/明治前期 | |
| ●江戸の松 名木尽」/江戸後期 渓斎英泉 筆 | |
| ●「雪華文鐔」/江戸後期 |
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| ●橋本周延 筆「春霞初音の鴬」/明治28年 | |
| ●歌川豊国(V) 筆「其姿紫の写絵廿四」/弘化4年〜嘉永5年(1847〜1852) |