古河文学館 企画展・テーマ展

更新日:2024年03月20日

展示室1 スポット展示「追悼  堀江朋子」

故・堀江朋子氏

2021年1月2日、膵臓癌のため、作家の堀江朋子氏が亡くなられました。
古河ゆかりのプロレタリア作家・上野壮夫と、やはりプロレタリア作家として活動していた小坂多喜子を両親に持つ堀江氏は、長い司書生活の後、1995年頃から執筆活動を開始します。
1997年の『風の詩人─父上野壮夫とその時代』の刊行を皮切りに、司書経験者らしい地道で丹念な調査に基づく評伝、ドキュメント、時代・歴史小説を著してきました。
この間、同人誌『文芸復興』の代表をつとめ、また岩手県北上市のしらゆり大使などもつとめられています。
当館も上野壮夫関係資料のご寄贈をきっかけにご縁をいただいて以来、講演会等で折々にお世話になってきました。
今回のスポット展示では、追悼と感謝の念を込めて、あらためて堀江朋子氏の足跡をたどりたいと思います。
(会期:2024年1月5日~2024年4月24日)

展示室2  鷹見久太郎と絵雑誌『コドモノクニ』テーマ展示
            「かわいい動物」

清水良雄 画「ライオン」

今回のテーマは「かわいい動物」。清水良雄「ライオン」、横山隆一「イタズラ好きの犬」、東山新吉(魁夷)「ロンドン動物園」、岩岡とも枝「猫に首輪を」などを中心に、さまざまな動物が描かれている作品を紹介します。
(会期:2024年11月27日~2024年5月23日)

【新着】
展示室3 テーマ展「永井路子が描く平安朝」

永井路子が描く平安朝 おもな展示資料

永井路子といえば、直木賞受賞作『炎環』など鎌倉時代を扱った作品を想起する方が多いかもしれません。たしかに永井路子は多くの「鎌倉もの」をものしましたが、実はそれと同等に、あるいはそれ以上に関心を持っていたと思われる時代があります。
昭和27年のデビュー作「三條院記」から平成8年に刊行された『望みしは何ぞ』まで、40数年間にわたり永井路子は平安時代を舞台とした数々の作品を発表してきました。
今展では、昭和59年度第32回菊池寛賞を受賞した『この世をば』や昭和63年度第22回吉川英治文学賞を受賞した『雲と風と』など、永井路子が平安朝を舞台として描いた作品を紹介します。
(会期:2024年3月20日~2024年6月26日)

【終了しました】
2023年度 特別展「追悼 永井路子 ~透徹なる歴史への眼差し~」(展示室1)

古河文学館2023特別展チラシ

歴史小説界から大きな光が消えた...

令和5年1月27日、古河市名誉市民で古河大使も務められた歴史小説家の永井路子氏が永眠されました。
「歴史とはなにか、人間とはなにか」そして「歴史小説とは歴史現象としての人間を描くことだ」と思い続け、丹念な史料検討に基づく斬新かつ精緻な歴史解釈とユニークな手法で、数々の傑作を世に送り出してきた永井氏。
作中で示された独自の歴史解釈は、文壇のみならず歴史学界においても高く評価され、まさに一時代を画す稀有な歴史小説家でした。
本展では、これまで古河市が賜ったご厚意への心からの感謝と哀悼の念をこめて、永井氏の生涯とその作品の魅力について、あらためて振り返りたいと思います。
   (会期:2023年10月28日~2023年12月24日)

◎特別展チラシのダウンロードはこちらから↓
2023年度特別展「追悼 永井路子 ~透徹なる歴史への眼差し~チラシ(JPEG:282.6KB)

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所在地:〒306-0033 茨城県古河市中央町3丁目10番21号
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