徳源院跡

更新日:2020年11月30日

徳源院跡

5代古河公方足利義氏の息女・氏女(うじひめ)の法号から徳源院と称した寺の跡。現在、「古河公方足利義氏墓所」として県指定史跡。

興王山徳源院は、鎌倉円覚寺末の臨済禅寺で、開山は夢窓国師あるいは大円国師とも伝えられている。長谷(現在の桜町)の永仙院(ようぜんいん)、牧野地の松月院とともに古河公方が開基したとされる「足利三ヵ院」の一つ。寺号は、はじめ瑞雲院(古河公方3代高基の妻の法号)から芳春院(4代晴氏の妻の法号)へ、さらに元和6年(1620)5月6日、5代義氏の娘氏女の死去により、その法号である徳源院に改められたという。古河公方足利氏の女性にゆかりの寺院であったことから、義氏の遺骸の一部が葬られたものと考えられている。

正面の石碑は大正15年(1926)に建てられた「古河公方義氏公墳墓」の標石、左の石囲いの中には氏女の宝篋印塔(ほうきょういんとう)がある。さらに、氏女の一子義親の宝篋印塔、七地蔵を刻んだ石幢(せきどう)、義氏の遺骸の一部が葬られたと考えられている土塚も残る。

現在、古河公方足利成氏館跡からこの徳源院跡一帯は、「古河公方公園(古河総合公園)」として市民の憩いの史跡探訪の地となっている。

アクセス情報

住所

〒306-0041 茨城県古河市鴻巣399-1(古河公方公園内)

電話番号

0280-47-1129

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所在地:〒306-8601 茨城県古河市長谷町38番18号
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