第1回古河市景観賞

更新日:2020年11月30日

古河市第1回景観賞

第1回古河市景観賞は、平成28年9月1日から平成28年10月30日に募集しました。 応募のうち、次のものが受賞となりました。

古河景観まちなみ賞(まちなみ建築部門)

古河市立古河第一小学校赤門

古河市立古河第一小学校赤門

概要

赤門は、赤レンガを使用した建築物として大変価値のあるもので、歴史ある古河の教育を象徴するものであり、長年に渡り児童や地域住民から親しまれています。現在地に古河尋常小学校が明治37年10月に移転された際、建築され、以降、補修をしながら同時の姿を保存してきました。平成28年3月には門扉が復元されています。

講評

明治21年創業の下野煉化製造会社に古河の商家が関わっている関係もあり、市内には、レンガの塀、蔵も多く見受けられます。近年、その数が減少している中で、明治から昭和初期に隆盛を極めた古河の近代産業の遺構として貴重であり、歴史の重みを感じます。また、子ども達が故郷の歴史と伝統文化を理解するきっかけとして、後世まで残しておきたいシンボル的な存在となっています。100年以上前に建設された校門が、補修を続けながら受け継がれており、地域の愛情が非常に良い形で表れています。

大久保邸板塀

大久保邸板塀

設計者および施工者:木村建設

概要

塀の材料は、栗の板で、表面には亀甲名栗(きっこうなぐり)という刃先が弧型の刃物で一つ一つ板の表面を加工する手法を使っています。最終的に六角形が重なったようにも見えるこの形の風合いは、小京都に認定されている古河市にふさわしい景観と言えます。

講評(受賞

車庫などの素材との一体感や高さなど、バランスがよくとれており、景観への理解と実践がされていることを評価します。材料を吟味した塀は庭木とも調和がとれており、落ち着いた雰囲気が伝わります。経年変化も楽しめるとのことで、長年にわたって維持されることを期待しております。

古河景観ふるまい賞(景観まちづくり活動部門)

クリーンクラブ

クリーンクラブ

活動内容

平成18年より、違反屋外広告物の撤去作業を行っています。

講評

大変な作業ですが、長年にわたって地道に美化運動に取り組んでこられたことに敬意を表します。このような取り組みは地域の住民の理解も必要であり、この地域全体は良好な住環境に対する意識が高いと感じました。活動を通じ創造的な活動へ発展することや参加グループがさらに拡大されていくことを期待しています。

古河史楽会

古河史楽会

活動内容

古河は城主大名の城下町において日本で唯一城跡や模擬天守すらない「城なき城下町」です。また、本丸跡には木製の碑が一本立つのみで説明板すらありません。そんな中、古河史楽会では、国交省や市役所と連携を取り、古河城の図面展示などを通して知名度上昇、市民の歴史意識向上と愛郷心育成を目的とした活動などを行っています。

  上記写真は、2015年3月から5月に、国交省から許可を取り、古河城本丸跡説明版を設置した際に撮影したものです。

講評

古河の歴史を知ってもらう活動を続け、行政ができなかった成果をあげています。特に、先入観にとらわれず、堤防の上にパネルを設置して、昔の景観を思い起こさせ、さらに、それを普及・啓発する活動を継続していることを評価しました。郷土の歴史文化を掘り起こしていくユニークな取り組みで、今後の活動も楽しみです。古河城の歴史を読み解き、とのようにまちおこしへとつなげていくのか見守りたいと思います。

古河を美しくする会

古河を美しくする会
古河を美しくする会境内前

活動内容

古河の産土神である雀神社について、参拝する皆さんに清々しい思いと心豊かになっていただきたい、という願いから境内などを掃除しています。

講評

猿島郡の郷社として長年市民の原風景になってきましたが、この10年以上前から境内の未清掃が言われています。その中で、少人数ながら自発的に掃除にあたっていることを評価しました。まちなかの「財産」というべき鎮守の森を大切にしていく地元有志の地道な取り組みが、地域コミュニティを育てていくのだと思います。長年に渡って活動されることを期待します。

この記事に関するお問い合わせ先

古河市 都市計画課 
所在地:〒306-0198 茨城県古河市仁連2065番地
電話番号:0280-76-1511(代表)
ファックス:0280-77-1511
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