ワーク・ライフ・バランス研修を開催しました
職場における価値観の多様化が加速する現代において、従業員一人ひとりが仕事とプライベートの双方を充実させ、意欲的に働くことができる環境づくりは、企業や組織の持続的な成長に不可欠です。
また、若手の離職増加が顕在化する中、地域全体で若年層の定着を図り、活力を維持していくことも重要な課題となっています。
本研修では、こうした社会背景を踏まえ、多様な世代が生き生きと働き続けるために、市内企業と市職員が共に「地域における若手」について考え、学ぶことを目的に開催いたしました。
プログラム
日時
11月7日(金曜日)14:00~16:30
場所
学生による企業訪問レポート発表

研修の冒頭では、市内の高校生・大学生による企業訪問レポートの発表を行いました。
学生たちは、三桜工業株式会社、トモヱ乳業株式会社、そして古河市役所を訪問し、それぞれの組織が取り組むダイバーシティやワーク・ライフ・バランスの現状について発表を行いました。
働く現場で得た生の声と、学生の視点による提言は、研修の議論を深めるための重要な視点となりました。
発表内容の一部をご紹介します


講演「多様な価値観を認め合い、共に未来を創る」
講演では、「なぜ若手の定着が難しくなっているのか」という課題を分析し、企業や組織のありたい姿について、鬼澤慎人さんにご講演いただきました。
近年の若手は、学校教育で「自分の意見をしっかり持つこと」を学んで育っており、多様な価値観を重視しています。このため、「昔はこうだった」という一方的な指示や、理不尽に感じるルールは受け入れられず、離職のきっかけになり得るとのことでした。
これからの企業や組織に必要なのは、単に制度を整える「働きやすさ」だけではなく、「この仕事には意味がある」と感じられる「働きがい」を整えること。これは、仕事と生活のバランスを取るという考え方を超え、人生全体の充実を目指すことにつながります。
そして、従業員・職員の意欲を引き出す鍵は、給与や福利厚生だけではなく一人ひとりが「自分の人生を自分で決める」という自律的な姿勢を育むこと。それが地域社会の課題を「自分ごと」として解決する市民性へとつながるとのことでした。
参加者の声
・学生のレポート発表について、体験を元に自分の考えをまとめており、とても分かりやすかった。市内企業や市役所の業務に関心を深める機会としても、発表の経験としても良い体験だと感じました。
・自分が知らないうちに持っていた固定観念を気付かせてくれました。今後は柔軟に新しい考え方や行動を認め、対応する力を身につけていきたいです。
・話しを聞くだけでなく、周りの人と話し合いをして意見を出すことで研修の内容をより能動的にとらえることができた。
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古河市 人権推進課
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電話番号:0280-92-3111(代表)
ファクス:0280-92-3170
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更新日:2025年11月17日