【学生による先進企業訪問プログラム】企業訪問を実施しました!
市では、高校生や大学生が、ダイバーシティやワーク・ライフ・バランスに積極的に取組む市内企業を訪問し、その取組について学ぶプログラムを実施しています。
今回、学生たちは、トモヱ乳業株式会社、三桜工業株式会社、そして古河市役所を訪問しました。各訪問先での見学や意見交換、取材を通して、それぞれの企業・団体が実践する自分らしい働き方に触れることができました。
社員の健康が企業の力! トモヱ乳業株式会社

トモヱ乳業株式会社は、牛乳・乳飲料・ジュース・ヨーグルトなどのチルド食品を製造する北関東トップクラスの工場を有する企業です。
今回の訪問では、まず工場を見学させていただきました。普段見ることができない牛乳などのチルド食品の製造工程に、学生は興味津々でした。その後、社員の方からワーク・ライフ・バランスへの取り組みについて説明を受け、「企業の持続的成長にとって、最も重要なのは社員」という考え方のもと、社員の健康や幸福を大切にしながら企業経営が行われていることを知りました。

特に印象的だったのは、育児休業の取得率が男女ともに100%であることや、小学校卒業まで育児短時間勤務ができる制度です。誰もが働きやすい環境づくりに力を入れていることがわかり、学生からは驚きの声も聞かれました。業務効率化のためのAIやロボットの導入、資格取得補助など、社員を支える工夫が随所にあり、障がい者雇用も積極的に行っているとのことでした。

訪問の後半では、健康に配慮され、栄養バランスの取れた社食をいただきながら、学生の質問にお答えいただきました。社長主催の誕生日会や管理職が社員をおもてなしするバーベキュー大会といったユニークな交流の場についてもお聞きし、社員を心から大切にしている企業の温かい姿勢を肌で感じることができました。
社員の働きやすさについて、現状に満足することなく社員と共にさらなる改善を続けようとする前向きな姿勢と、より良い企業を目指す意欲が伝わり、学生も感銘を受けたようです。

舞台は世界!多様な働き方を実践 三桜工業株式会社

三桜工業株式会社は、世界19ヶ国に拠点を持つ独立系自動車部品メーカーです。今回の訪問では、グローバル企業ならではの多様な人材が活躍するための工夫などについて、お話を伺いました。
会社概要の説明を受けた後、工場見学をさせていただきました。AIを搭載したロボットや最先端の技術、多くの外国人社員が活躍している様子や、品質管理のための社内ルールの徹底について学び、世界を舞台に事業展開する企業を支える細やかな工夫や技術を感じることができました。

次に、外国人社員や若手社員の方々と直接お話する機会をいただきました。ムスリム(イスラム教徒)のためのお祈り部屋の設置や、海外拠点からの研修生に日本語教室を実施していることなど、国籍や文化的背景に関わらず誰もが働きやすい職場づくりが進んでいることを知り、学生たちは多様な人材を大切にする企業の姿勢を強く感じたようです。
フリーアドレス制のオフィスや、テレワーク、フレックスタイムといった柔軟な働き方についても、実際に働く方々の生の声を聞くことができ、学生たちも真剣な表情で耳を傾けていました。また、男性社員の育児休業取得推奨や社員用託児所の設置など、男女問わずワーク・ライフ・バランスを築きやすい環境が整えられていることも印象的でした。

若手社員の方々と美味しい社食をいただきながらの対話は、学生たちにとって、将来働く際の具体的なイメージを持つための非常に良い機会となりました。キャリアをスタートさせたばかりの若手社員の生の声を聞くことで、仕事のやりがいや大変さを、より身近なこととして感じることができたようです。

市民の暮らしを支える!古河市役所での働き方

古河市役所への訪問では、まず自治体の役割や市役所の仕事、職員が働きやすい環境を整えるための取り組み、そして市役所職員のワーク・ライフ・バランスについて学びました。
市では、職員がメリハリをつけて働けるよう、ノー残業デーの徹底や、業務効率化のためのICT(情報通信技術)の積極的な活用を進めています。また、職員一人ひとりが心身ともに健康に働けるよう、定期的なストレスチェックの実施や、ハラスメント防止への取り組みも行っていることも紹介しました。

次に、近藤副市長や若手職員から、仕事のやりがいや責任、そして職員の働きやすさを高めるための具体的な取り組みについて学びました。市民と向き合い、市民の暮らしを支えることの面白さや難しさ、そして地域をさらに良くしていくことのやりがいを直接聞くことができ、学生にとっては、普段は遠い存在に感じていた行政の仕事を、ぐっと身近に感じることができたようです。

最後の政策形成ワークショップでは、グループで古河市のあるべき姿や課題について熱心に話し合いました。学生たちはワークを通じて、より良い古河市にしていくことの面白さ、難しさを体験することができたようです。

今後のプログラムについて
今回の企業訪問で得られた学びを活かし、学生たちはこれからレポート作成に取組みます。作成されたレポートは市のホームページ等で発信するとともに、11月には市主催のワーク・ライフ・バランス研修で発表を行う予定です。今回の貴重な経験を、今後のキャリアや働き方について考える力に繋げられるよう、市も引き続き、学生の皆さんの学びをサポートしていきます。
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古河市 人権推進課
所在地:〒306-0291 茨城県古河市下大野2248番地
電話番号:0280-92-3111(代表)
ファクス:0280-92-3170
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更新日:2025年10月01日