熱中症に気をつけましょう

更新日:2024年07月09日

熱中症とは

高温多湿な場所に長くいたり、暑い日に激しい運動をすることなどにより、体温が上がりすぎて体温調整機能がうまく働かなくなり、体に熱がこもった状態を熱中症といいます。

室内で過ごしていても発生することがあり、場合によっては死亡することもあります。

熱中症はきちんとした対策をとれば防ぐことができます。

正しい知識を身に付け、熱中症による健康被害を防ぎましょう。

熱中症対策

こんな日は熱中症に注意が必要です

・気温が高い(28℃以上)

・湿度が高い(70%以上)

・急に暑くなった

・日差しが強い

・閉め切った屋内

人間の体は、暑い中での運動や作業を始めてから3~4日経過しないと、体温調節が上手にできるようになりません。また、気温が高くなくても熱中症が起こる場合がありますので、注意しましょう。

特に注意していただきたい人はどんな人でしょうか

・暑さに慣れていない人

・持病のある人

・高齢者

・幼児

・体調の悪い人

・肥満の人

高齢者は、暑さに対する感覚が鈍くなり、発汗など体から熱を逃がす機能が低下します。また、のどの渇きを感じにくくなるため、注意が必要です。

幼児も体温調節機能が未熟であり、さらに地面からの距離が大人より近いため、大人が暑いと感じている環境では、幼児はさらに高温の環境にいることになります。

≪ご注意ください≫

乳幼児を車の中で1人にしないでください。乳幼児の熱中症死亡事故の中には、眠っていて起こすとかわいそうという理由で、車のエアコンを入れ、エンジンをかけたまま保護者が車を離れた際に発生した例が報道されています。

暑い場所では、車のオーバーヒートによりエンジンが止まり、車内が高温になってしまうことがあります。短時間でも、エアコンをかけていても、1人にしないことが大切です。

主な熱中症対策

・日よけ対策や涼しい服装を心がけ、暑さを避けましょう。

・室内でもエアコンや扇風機を活用して、温度を調節しましょう。

・のどの渇きを感じなくても、こまめに水分補給をしましょう。

・日頃から十分な食事と睡眠をとり、体調管理をしましょう。

熱中症の症状

・軽症

めまい、たちくらみ、筋肉痛、汗がとまらない など

・中等症

頭痛、吐き気、体がだるい、虚脱感 など

・重症

意識がない、けいれん、高い体温、呼びかけに対し返事がおかしい など

 

熱中症の応急処置

・涼しい場所へ避難し、衣服をゆるめ安静にしましょう。

・濡れタオルや保冷材等で、体を冷やしましょう。

・経口補水液等で、水分・塩分を補給しましょう。

・意識がない、自力で水分がとれない、症状が改善しない場合には、救急車を要請しましょう。

暑さ指数について

暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)とは?

暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)とは、人間の熱バランスに影響の大きい

気温・湿度・輻射熱(ふくしゃねつ)の3つを取り入れた温度の指標です。

※正確には、これら3つに加え、風(気流)も指標に影響します。

熱中症の危険度を判断する数値として、環境省では平成18年から暑さ指数の情報を提供しています。暑さ指数は乾球温度計、湿球温度計、黒球温度計による計測値を使って計算されます。

※輻射熱(ふくしゃねつ)とは、日射しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱です。温度が高いものからはたくさん出ます。

日常生活に関する指針

暑さ指数(WBGT)

注意すべき生活活動の目安 注意事項
危険(31以上)

すべての生活活動で

おこる危険性

高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。

外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。

厳重警戒(28~31)※1 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒(25~28)※2

中等度以上の生活活動で

おこる危険性

運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
注意(25未満)

強い生活活動で

おこる危険性

一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.4」(2022)より改編※3

※1 28以上31未満

※2 25以上28未満

※3 日本生気象学会の承諾を得て、出典元の「WBGT」を「暑さ指数(WBGT)」とし、値を気温(単位は℃)と区別しやすいように、単位のない指数として表記しています

運動に関する指針

気温(参考) 暑さ指数(WBGT) 熱中症予防運動指針
35℃以上 31以上 運動は原則中止

特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき。

31~35℃ 28~31 厳重警戒(激しい運動は中止)

熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。

10~20分おきに休憩をとり水分・塩分を補給を行う。

暑さに弱い人※は運動を軽減または中止。

28~31℃ 25~28 警戒(積極的に休憩)

熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。

激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。

24~28℃ 21~25 注意(積極的に水分補給)

熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。

熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。

24℃未満 21未満 ほぼ安全(適宜水分補給)

通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。

市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。

※暑さに弱い人:体力の低い人、肥満の人や暑さに慣れていない人など

(公財)日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2019)より

※上記、「暑さ指数とは」から「運動に関する指針」までは、環境省 熱中症予防情報サイトから引用しています。

詳しくは下記の「環境省熱中症予防情報サイト」よりご確認ください。

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この記事に関するお問い合わせ先

古河市 健康づくり課(成人保健係)
所在地:〒306-0044 茨城県古河市新久田271番地1
電話番号:0280-48-6883
ファックス:0280-48-6876
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