「プレコンセプションケア」を知っていますか?

更新日:2024年04月01日

1.プレコンセプションケア(プレコン)とは

プレ(pre)は「~前の」、コンセプション(conception)は「妊娠・受胎」のことで、「妊娠前からの健康づくり」を意味します。つまり、プレコンセプションケアとは、若い年代が現在のからだの状態を知り、将来のライフプラン(妊娠や出産など)を考え、早くから正しい知識を得て、健康的な生活習慣を身につけ、自分自身の健康に向き合うことです。これは女性だけでなく、男性も含めて取り組むことが重要となります。

2.プレコンセプションケアが大切な理由

○人生100年時代に備えて

健康は、年を取ってから気を付けるものではありません。子どもを持つ・持たないにかかわらず、健康的な生活を積み重ねることで、生涯にわたる質の高い『自分らしい人生』につながります。

○すこやかな妊娠・出産のために(ハイリスク妊娠の増加)

若い女性のやせと肥満の増加、喫煙、出産年齢の高齢化などがリスクの高い妊娠の可能性を高めると言われています。妊娠前から健康管理をすることが、将来、生まれてくる赤ちゃんの健康につながります。

○不妊のリスクを減らす

「生理不順を放置していた」「無理なダイエットをしていた」「生理痛をがまんしていた」などが将来の不妊の原因になることがあります。不妊のリスクを減らすためにも、妊娠・出産に関する正しい知識を持って行動することが大切です。

3.プレコン・チェックをしてみよう

プレコン・チェックシートで、自分の健康状態について振り返ってみましょう。(チェックシートには、男性用と女性用があります。)

*引用:国立研究開発法人 国立成育医療研究センター

4.実践しよう!プレコンセプションケア(自分の思い描く未来のために)

★ライフプランを考えよう

5年後、10年後の将来の自分の姿をイメージしたことがありますか?人生にはさまざまな選択肢があり、ライフプランも変化するものです。妊娠や結婚を考えていなくても、プレコンセプションケアを実践することは豊かで幸せな人生につながります。また、妊娠・出産には適切な時期があります。子どもがいるライフプランを考えている方は、妊娠しやすい年齢をふまえて環境を整えましょう。

 

★適正体重を維持しよう

やせも肥満も不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。自分の身長・体重のバランスを確認してみましょう。BMIで18.5以上、25未満が適正体重といわれています。

【BMIの出し方】BMI=体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)

(例)身長158センチ、体重56キログラムの場合 ⇒ 56÷1.58÷1.58=22.4

 

★バランスのよい食事をしよう

1日3食、できるだけ主食・主菜・副菜をそろえ、栄養バランスのよい食事を摂りましょう。食事量を極端に減らしたり、偏った食事の内容にならないように気をつけましょう。

 

★葉酸をとろう

妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸というビタミンをしっかり摂ることで、赤ちゃんの病気(神経管閉鎖障害)の予防になります。日頃から緑黄色野菜や栄養補助食品(サプリメント)等で葉酸を十分にとりましょう。

 

★タバコとお酒に注意しよう

タバコを吸うと男女ともに不妊症のリスクを高めます。また、妊娠中の喫煙や受動喫煙(周囲からの副流煙)は、流産・早産・おなかの赤ちゃんの発育にも影響があり、出産後も赤ちゃんの乳幼児突然死症候群のリスク因子になります。そして、お酒は胎盤を通って赤ちゃんにも影響します。妊娠を考えたときからお酒は控え、妊娠中や授乳中は飲まないようにしましょう。

 

★かかりつけの婦人科医をもとう

女性には月経に伴う症状などもあり、気になることがあったら早めに相談できる病院があると安心です。また、不妊の原因になる病気もあるので、予防と早期発見のために、子宮頸がんワクチン接種や定期的な子宮がん検診・乳がん検診を受けることが重要です。

 

5.関連情報(外部リンク)

■プレコンセプションケアについて詳しく知ろう

*引用:国立研究開発法人 国立成育医療研究センター

■就職・結婚・妊娠・出産・育児など自分のライフプランを書いてみよう

■若者向けの性や妊娠などの健康相談支援サイト

■妊娠前から健康なからだづくりを

*引用:国立健康・栄養研究所

■助産師が相談・支援する事業

*引用:一般社団法人 茨城県助産師会

この記事に関するお問い合わせ先

古河市 子育て包括支援課
所在地:〒306-0044 茨城県古河市新久田271番地1
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