古河noトリセツ~まちの魅力発見ワークショップ編~を作成しました

更新日:2022年03月15日

令和4年12月に開催したワークショップの内容を「古河noトリセツ~街の魅力発見ワークショップ編~」として冊子にしました。

市民レポーターの皆さんもこの冊子作成にご協力いただきました。

ぜひご覧ください。

古河のトリセツ vol.4 表紙

設置場所

公共施設:古河市役所古河・総和・三和庁舎
景観賞受賞施設:古河鍛冶町みらい蔵、GALLERY&CAFE HYGGE(ミトベ写真館)、
ぬた屋鮒甘露煮店、レストランSUNROSE、古民家サカカンカフェ、
製茶問屋大島清吉商店本店、陽明堂、大橋醤油店、お茶の丸太園

冊子データの閲覧はこちらから

冊子作成に参加したリポーターの原文を紹介します

製茶問屋 大島清吉商店 本店

大島園
大島園店内
大島園店内2

古河駅の方にへ車を走らせると出会うシンプルな黒い外観の建物。ここは4代続くお茶屋「大島園」です。茶箱をイメージしたという建物は、再生されたものを材質に使用し色はあえて黒。新しいけど懐かしいと思える雰囲気には、4代目店主のこだわりとセンスが光ります。

実は、大島園では代が変わるたびに建物も経営方法も変えているそうです。時代を超えて変容し続けているからこそ、今でも地元に愛され続けています。

お茶屋さんという顔を持ちながらキャンパーでもある店主。今回取材させていただいて、お茶とキャンプの関係が深すぎて思わず唸ってしまいました!その秘密は大島園を訪れると理解できますので、ぜひ行ってみてください!

(文:ゆきらこ)

古民家サカカンカフェ

サカカンカフェ外観
サカカンカフェカウンター
サカカンカフェ店内
サカカンカフェテーブル

江戸時代後期より旅籠(はたご)や醤油蔵、酒問屋など時代にあわせてこの地で生業を営んできた酒井家。長男の名前に「貫」の文字をあて、地域から「酒貫(さかかん)」と呼ばれ親しまれてきました。現在の酒井家当主「貫充(かんじゅう)」さんは11代目にあたります。

サカカンカフェは、酒井家に嫁いだ陽子さんが代表を務めています。店に入るとすぐに、酒井家の時代をつないできた建具や家財を継ぎ接ぎして作られたインパクトのあるカウンターが出迎えてくれました。それはまるで、100年を超える酒井家の歴史を紡ぐ寄木細工のようです。

奥のレストランスペースに足を進めると、空間を囲む梁や柱は古民家そのもの。しかし、その一部を補う木材や2階につながる階段には真新しい白木が使われていたり、たくさんの光を取り込む窓にもサッシが使われるなど、古民家に現代が入り込んだような空間です。モダンな洋風の椅子が囲むテーブルの天板には時代を感じさせる箪笥の扉が使われている。これらのギャップを代表の陽子さんは「新旧折衷、和洋折衷、あるものをエコに残す方法」と表現します。古き良きものを現代に残す新しい提案がここにはあります。

サカカンカフェを彩る料理。なかでも陽子さんのこだわりは、時間をたっぷりかけ発酵させてつくる長岡式酵素玄米。長岡式酵素玄米は、玄米とは思えないもっちり感があり食べ続けても飽きがこないという。陽子さん自身が体調を整えるために長年食べ続けているものでもあり、これを求めてくるリピーターも多いというので、ぜひご賞味あれ。
酒井家の歴史、建物、料理に対する陽子さんの思い溢れるインタビューでした。

(文:ウパン)

大久保邸 板塀

板塀
板塀2
大久保邸

路地に入るとひときわ目を引く板塀が見えてきます。厳選された栗の木に亀甲名栗(きっこうなぐり)という技法を用いて加工した意匠の塀からは、家主のこだわりが感じられます。この塀に魅せられて、同じものを造った人も多いとのこと。

(文:ちゃんたけ)

一の木の地名に由来の古木と土蔵

イチイガシの木
石碑
峯邸

古くは飯沼の船着場があり交易が盛んだった恩名地区、その地域のシンボルであり、地名にもなっている樹齢500年のイチイガシの古木と土蔵造りの蔵からは、当時の歴史に思いを馳せることができます。

(文:ちゃんたけ)

大橋醤油店諸味蔵

大橋醤油店外観
大橋醤油店
大橋醤油店

江戸時代末期の1845年から諸川の日光東街道沿いで醤油醸造を行う大橋醤油店。ここで使用されている蔵や木桶は、国立科学博物館の「産業技術の歴史」資料に登録されています。

8代にわたり受け継がれてきた、蔵や木桶は老朽化したところを一つ一つ修繕し、そこに棲みつく酵母菌を大切に守り抜いています。その味は、令和の現在も古河市民の食卓の味を支えてくれています。大橋醤油店に行くと、建物や風味、そこに息づく歴史に思いを馳せられます。

(文:りょー)

お茶の丸太園

大橋醤油店外観
まるたえん
大橋醤油店

地元の人たちから”太郎兵衛どん”と呼ばれ、約150年前からお茶農家を営む丸太園。江戸時代から千町地主を務めてきました。歴史ある建物を後世に残したいと考え、現在の16代目当主が耐震性を考慮したうえで、大規模な修繕工事を行いました。

『150年の歴史ある建物を修繕するのに重要なのは、お金ではなく”愛”』
『扉一枚でも、同じ木材からとれた同じ木目でないと価値がない』

このように想いを語る16代目は、自ら勉強し気に入る瓦や地元の腕利き職人を見つけ、明治初めの建築物を当時と変わらぬ佇まいで残すことにこだわって修繕しました。
長屋門をくぐるとタイムスリップしたような空間で美味しいさしま茶と栗拾いなどの体験を楽しむことができる丸太園へぜひ足をお運びください!

(文:竹村)

この記事に関するお問い合わせ先

古河市 都市計画課 
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