30代から気をつけよう ~歯周病のはなし~

更新日:2023年07月06日

歯周病とは

歯周病は、歯の病気ではなく歯茎の病気で、細菌の感染によって引き起こされます。歯と歯肉の境目の清掃が行き届かない場合は、多くの細菌が停滞しプラーク(歯垢)ができ、歯を支えている歯茎(歯肉)に炎症がおこり、腫れたりします。 進行してくると歯と歯肉の境目の溝(歯周ポケット)が深くなり、歯を支える歯槽骨が溶けて、やがて歯が抜けてしまいます。日本人の歯が抜ける原因の約3割が虫歯、約4割が歯周病となっています。

早めの歯周病対策を心がけましょう。

歯周病の原因

お口の中にはおよそ300~500種類の細菌がすんでいます。ブラッシングが十分にできていない場合や糖分の多いものを過剰に摂取すると、細菌がプラーク(歯垢)を作り出し、歯の表面にくっつきます。このプラークの中には多くの細菌がすみついていると言われており、虫歯や歯周病を引き起こします。

歯周病、あなたは大丈夫?
セルフチェックしてみましょう
 項目  
 朝起きた時、口の中がねばねばする  
 ブラッシングした時に出血する  
 口臭が気になる  
 歯肉が浮くような感じがする、痛い  
 歯肉が赤く腫れている  
 固いものが噛みにくい  
 歯が長くなったような気がする  
 歯茎から膿が出る  
歯がグラグラ動く

ひとつでも当てはまる症状があれば、歯周病を疑ってかかりつけ歯科医で相談しましょう。

歯周病と生活習慣病の関係

歯周病は口の中だけではなく全身に影響を及ぼすことがわかってきています。歯周病に罹ると歯の周囲の細菌の数が増え、増殖した細菌は炎症を引き起こす物質を産生します。そして、血管の中に入り込んで全身の各器官に広がって、全身に影響を及ぼします。

歯周病はこんな病気とかかわりが深い
  • 糖尿病   ・・・特に歯周病との関連が深く、重度の歯周病があると糖尿病が悪化するといわれています。
  • 狭心症、心筋梗塞
  • 脳卒中
  • 誤嚥性肺炎
  • 早産、低体重児出産
  • 認知症 など

歯周病の予防や治療は、全身の様々な病気の予防や治療に役立ちます。

歯周病とタバコの関係

タバコの煙や成分は、口の中に入ると粘膜や歯ぐきから吸収され、歯ぐきの血管を収縮し、血流量を減少させます。その結果、喫煙者は歯周病にかかりやすく、悪化しやすいといわれています。禁煙をすると歯を支える組織の状態がよくなるために、歯周病のリスクが下がり、治療効果が上がりますので、ぜひ禁煙に取り組みましょう。

歯周病を予防するために

かかりつけ歯科医をもちましょう

初期の虫歯や歯周病は自覚症状がありません。痛みや腫れ、出血などの症状が出てからでは、症状がかなり進行してしまいます。ご家庭でのホームケアと合わせて、かかりつけ歯科医をもち、年1回は定期的な歯科検診やプロフェッショナルケア(※)を受けましょう。

※「プロフェッショナルケア」とは、歯科医院で実施する歯石除去、歯面のクリーニング、フッ化物塗布、セルフケアの指導(歯みがき・歯間清掃の方法)のこと。

市内の歯科医院一覧

正しいブラッシングで歯周病予防!
  • デンタルフロスやタフトブラシ、歯間ブラシを使用し、正しく歯をみがきましょう。
  • 歯科医院や自宅でもフッ化物応用(※)を使用し、むし歯も予防しましょう。

※フッ化物応用:フッ化物歯面塗布、フッ化物配合歯みがき剤の使用、フッ化物洗口があり、その中でも洗口の効果は高く、虫歯が半減する効果があるといわれています。

歯周病検診で早期対策!

古河市では、40歳、50歳になる方を対象に歯周疾患の早期発見・早期治療を図ることを目的に歯周病検診を実施しています。詳しくは下記のホームページでご確認ください。

この記事に関するお問い合わせ先

古河市 健康づくり課(成人保健係)
所在地:〒306-0044 茨城県古河市新久田271番地1
電話番号:0280-48-6883
ファックス:0280-48-6876
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